旧県庁舎の概要
1. 建築概要
- 着工
- 大正11年6月
- 完成
- 大正13年6月(全体完成:大正15年3月)
- 構造
- 鉄筋コンクリート3階建(前面塔屋4階建)
- 延床面積
- 8,642.10m2
- 建設費
- 約123万円
- 設計者
- 矢橋 賢吉(旧大蔵省、工学博士、国会議事堂建築の直接的責任者)
- 施工者
- 日本土木㈱ 大阪支社[現 大成建設㈱]
2. 建物の特徴
- 石川県で初めての本格的鉄筋コンクリート造
- 金沢では初の非様式的な近代建築
- 外装レンガは、大正11年建築の旧帝国ホテル本館で日本初に使用されたと言われる愛知県武豊産のスクラッチタイルを使用
- 平面計画は略中字形で国会議事堂平面を踏襲
- 内装は、漆喰仕上げの天井や正面玄関の漆塗りの扉など当時のモダニズムの粋を極めている。
- 電気、暖房、水洗便所など当時の最新設備を導入
2. 設計趣旨
- シイノキの色彩と建物の調和を図る。
- 近代建築学の理想を具体化し、執務の便宜を主眼に、適当な美術的装飾を加味する。
- 県下の特産品を建物に応用し、一般に紹介する。